
秋から始まる冠模試は必須
ランキング参加中 高校受験 ランキング参加中 大学入試夏が終わり、秋が近づくこの時期。
受験生を持つご家庭に、家庭教師として毎年必ずお伝えしていることがあります。
「秋から始まる冠模試は、必ず受けてください。」
模試には数え切れないほどの種類がありますが、その中でも冠模試だけは、他のどの模試とも違う特別な意味を持っています。
「冠模試」という言葉をご存じでしょうか
冠模試(かんもし)とは、特定の学校名を冠して実施される、その学校専用の模擬試験のことです。
「早大入試オープン」「慶應大学入試プレ」のように、志望校の名前がそのまま模試の名称になっているものと考えてください。
一般的な模試が「幅広い受験生の実力を測る」ことを目的にしているのに対し、冠模試は、その学校の入試を徹底的に研究し、出題傾向・問題形式・時間配分までを忠実に再現しています。
つまり、「本番のリハーサル」そのものなのです。
なぜ、冠模試だけは受けなくてはならないのか
模試には色々な種類があり、すべてを受ける必要はありません。しかし、冠模試だけは別格です。
- 志望校特有の出題形式に、本番前に慣れることができる
- 同じ志望校を目指すライバルの中での、正確な立ち位置がわかる
- 時間配分や問題の癖など、過去問だけでは掴みきれない実戦感覚が身につく
- 結果への解説や講評から、その学校特有の攻略法が得られる
これらはすべて、一般模試や過去問演習だけでは得られない、冠模試ならではの価値です。
過去問は「過去の問題」を知る手段。
冠模試は「今の自分」が、その学校の中でどこに立っているかを知る手段です。
大学受験 ― 主要な冠模試一覧
大学受験においては、主要な予備校が難関大学向けの冠模試を実施しています。秋(10月〜11月)に集中して実施されるものが多く、この時期を逃すと、本番前に受けられる機会がなくなってしまいます。
| 模試名(例) | 主催 | 対象 |
|---|---|---|
| 早大入試オープン | 河合塾 | 早稲田大学志望者 |
| 早稲田大学入試プレ | 駿台 | 早稲田大学志望者 |
| 慶應大学入試プレ | 駿台 | 慶應義塾大学志望者 |
| 慶應義塾大学入試オープン | 河合塾 | 慶應義塾大学志望者 |
| 東大入試オープン・東大入試実戦模試 | 河合塾・駿台 | 東京大学志望者 |
| 京大入試オープン・京大入試実戦模試 | 河合塾・駿台 | 京都大学志望者 |
| MARCH・関関同立向け冠模試 | 各予備校 | 該当大学群志望者 |
志望校が決まっているなら、該当する冠模試は例外なく受けるべきです。実施回が複数ある場合は、可能な限りすべて受験し、成績の推移を追うことをお勧めします。
高校受験 ― サピックスの早大学院・慶應義塾対策模試
これは大学受験に限った話ではありません。高校受験、特に早慶付属高校を目指す層にも、同じ考え方が当てはまります。
代表的なものが、サピックス中学部が実施している「早稲田大学高等学院」「慶應義塾高校」対策の模試です。
- 両校の出題傾向・問題形式を踏まえた、専用の問題構成
- 同じ学校を目指す受験生の中での、正確な位置づけが把握できる
- 詳細な成績帳票や、学校別の傾向分析が得られることが多い
早稲田大学高等学院・慶應義塾高校を志望している場合、この対策模試は受験必須と考えてください。
塾に通っていない、あるいは他塾に在籍している場合でも、外部生として受験できることが多いので、通塾先にかかわらず必ず確認してください。
関連 早稲田大学高等学院高校受験 www.prokatekyo.com/entry/2026/06/21/000000 記事へ → 関連 慶應義塾高校・日吉受験 www.prokatekyo.com/entry/2026/06/19/000000 記事へ →冠模試を受けないという選択の恐ろしさ
ここで、あえて厳しいことを申し上げます。
「まだ実力が足りないから」「結果が悪いのが怖いから」という理由で、冠模試を避ける受験生・ご家庭が一定数います。
その気持ちは理解できます。しかし、これは最も避けるべき判断です。
本番で初めてその学校の出題形式に触れる。
本番で初めて、ライバルたちの中での自分の位置を知る。
それがどれほど恐ろしいことか、想像してみてください。
冠模試を受けないということは、リハーサルなしで本番の舞台に立つことと同じです。どれだけ実力があっても、初めての形式・初めての緊張感の中では、実力を出し切れません。
結果が悪かったときこそ、価値がある
むしろ、私が強調したいのはここです。
冠模試の結果が悪かったとしても、それは失敗ではありません。
本番より前に、弱点を発見できたという「収穫」です。
| 冠模試を受けた場合 | 冠模試を受けなかった場合 |
|---|---|
| 秋に弱点が判明 → 本番までに対策できる | 本番で初めて弱点に気づく → 手遅れ |
| 自分の立ち位置を正確に把握できる | 過信、あるいは根拠のない不安を抱えたまま本番へ |
| 出題形式・時間配分に慣れた状態で本番に臨める | 初めての形式に、本番で戸惑う |
「結果が悪いのが怖いから受けない」のではなく、「結果が悪いからこそ、今のうちに受けておく」――この発想の転換が、合否を分けます。
保護者の方へ ― 申込みは家庭の仕事です
冠模試は、実施回や定員に限りがあり、申込みを忘れると、その回は受けられません。
受験生本人は、日々の勉強で手一杯です。「申込みのスケジュール管理」は、ぜひご家庭の役割として引き受けてあげてください。
- 志望校に対応する冠模試の日程を、夏のうちに一覧化する
- 申込み締切をカレンダーに登録し、早めに手続きする
- 複数回ある場合は、可能な限りすべて申し込む
- 結果が出たら、一緒に冷静に振り返る時間を作る
この地道な段取りが、お子様の本番での実力発揮を大きく左右します。
関連 夏期講習は必要最小限に。夏休みは復習を最優先に ― 成績が伸びる生徒は「やることを絞る」― www.prokatekyo.com/entry/2026/06/02/140846 記事へ →まとめ
- 冠模試は、志望校の出題形式を忠実に再現した「本番のリハーサル」
- 大学受験・高校受験を問わず、志望校の冠模試は受験必須
- サピックスの早大学院・慶應義塾対策模試も、外部生受験を確認のうえ必ず
- 結果が悪いのを恐れて避けるのは、最も危険な判断
- 弱点は、本番前に見つけるからこそ価値がある
- 申込みのスケジュール管理は、ご家庭の大切な仕事
秋は、本番に向けた最後の調整期間です。
冠模試という「リハーサルの機会」を、ぜひ逃さないでください。
志望校に対応する冠模試の選び方や、結果を踏まえた秋以降の学習計画について、いつでもご相談を承ります。
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